
※先に「水平線」の記事を読んでいる方向けの内容となっています。
過去記事はこちら。
はじめに
前回の「水平線」の話に続き、今回は透視図法についての内容です。
例によって「パースの基本知識がある人」向けの話で、各透視図法に関して「消失点をどこに置くと良い感じに見えるか」をなるべく簡潔かつ論理的に説明する内容になります。
できれば一〜三点透視図法までをまとめて一つの記事にしてしまいたかったのですが、一点透視図法だけは気をつける部分が他と少し違っているため、記事を分けて掲載します。
一点透視図法の消失点は画面中央に置く
一点透視図法はその名の通り「1つの消失点のみ」で作図されます。
この消失点は基本的に画面(漫画ならコマ)の中央付近に置きます。

一点透視図法の消失点は正面から対象を見た場合の「奥行きの線」なので、画面の端にくることはありません。
画面の端に消失点が来る絵を描きたい場合、それは一点透視ではなく二点(もしくは三点)透視図法で描くべきだと考えてしまってOKです。
1点透視図法では、消失点から離れるほどパースが歪んで絵が破綻するため、必ず中央付近に消失点を置きます。
もしも画面端に1つだけの消失点を設定した場合は以下の画像のようになってしまいます。

さらに、画面左端まで作画する場合を想定して、3DCGの箱を複製してみます。

真ん中の箱はまだしも、左端の箱は立方体に見えなくなってしまいました。
このCGはクリスタ標準のプリミティブ図形の立方体なので、縦・横・奥行きともに同じ長さのはずです。
パースが歪むというのは 人間の目で自然に見える範疇の歪みを超えてしまうということなので、どこまでの歪みを許容できるかは個人差があります。
人によっては左端の箱も立方体として許容できるかもしれませんが、
一点透視図法では消失点から離れるほどどんどん歪んでいってしまうことは覚えておいたほうが良いでしょう。
一点透視図が有効な画面
画面が歪みやすい一点透視図法は「物体を真正面から見ていて、奥行きの線がほとんど見えない絵」で使うのがおすすめです。
漫画で言えば、こういう「壁を真正面から見ている」ようなシーンです。

また、水平線を斜めにすると奥行きのある画面でもある程度違和感をごまかせます。
一点透視図法は意外と扱いが難しいのですが、奥行きの線(消失点に向かう線)をほとんど見せない画面ならば二点透視図法よりも手早く描けるので、なにかと重宝します。
次は二〜三点透視図法をまとめて説明していきます。





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